京都左京区の閑静な場所にあるのが野村美術館です。
市バス「南禅寺・永観堂」から徒歩5分程の所にあります。

野村証券等を一代で創設した野村徳七のコレクションが収蔵されています。
野村徳七は実業家でしたが茶人でもあり、また能を観世左近から習っていました。

そのため茶道関連やお能に関連した名品のコレクションになっており、約1700点程収蔵しています。
その中には重要文化財が7点、重要美術品9点が含まれるという、名品揃いです。

1984年に開館し、2018年にリニューアルオープンしました。

では、重要文化財にはどのようなものがあるのでしょうか。

室町時代の「雪村周継」による「風濤図」は有名です。

すざまじい防風雨の海を、帆船が勇猛果敢に進んで行く様が描かれています。
この絵は戦中はドイツでの公開時、ヒットラーに称賛され、戦後はアメリカで公開されましたが、当時の大統領トルーマンの称賛を浴びたとの事です。

「佐竹本三十六歌仙 紀友則」も所蔵されています。

この佐竹本三十六歌仙というのは、鎌倉時代に作られた絵巻物です。
36人の歌詠み人(例えば柿本人麻呂や小野小町、藤原業平等)が描かれた絵巻です。
三十六歌仙の中でも佐竹侯爵家に伝わる「佐竹本」が一番古く優れているとされています。

しかし大正時代に売却され、その後1919年に益田鈍翁らにより長い巻物だったものを歌詠み人ごとに切断し、当時の財界人たちに売り渡されました。(切断しないとあまりに高価すぎて、買い手がつかなかったのです)
この美術館のものには、紀友則が描かれています。

重要美術品の中には、室町時代の能面、「早苗尉(さなえじょう)」(男性の老人の面)と「竜女」(竜宮に住む竜王の娘の面)もあります。



重要文化財には含まれていませんが、茶道の茶碗等にもかなりの銘品が揃っていて様々なものが展示されています。
茶道をされている方なら、一度は行かれるといいと思います。

美術品以外にも、この美術館では立礼(りゅうれい)茶席が設けられていることでも知られています。
立礼茶席とは、椅子に座って抹茶と和菓子を頂く、気軽なスタイルの茶道を体験出来るものです。
間近で茶道具を鑑賞しながらおいしい和菓子を楽しめます。

この美術館は3月上旬から6月上旬と、9月上旬から12月上旬にしか開館されていません。
いわば、春と秋にしか開館されていませんので、行ってみたら休館になっているということもありますから気を付けましょう。

公益財団法人 野村文華財団 野村美術館

nomurams@nomura-museum.or.jp

〒606-8434
京都府京都市左京区南禅寺下河原町61 TEL:075-751-0374 FAX:075-751-0586

開館期間 / Schedule
春 季 (3月上旬ー6月上旬)  /  Spring: Early March – Early June
秋 季 (9月上旬ー12月上旬) /  Autumn: Early September – Early December
夏季・冬季は休館しております。
Museum is open only during spring and autumn.
Closed during summer and winter.

開館時間 / Hours
10:00ー16:30 (16:00 最終入館 / Last admission)

休 館 日 / Closed
月曜日 (月曜が祝日の場合は翌日)
Closed Mondays (or, if Monday is a national holiday, closed Tuesday)

野村美術館 ご利用案内

パンフレットがダウンロードできます。