京都には、日本を代表するお寺が沢山あります。
その建造物の美しさや歴史が、人々を魅了しています。
しかも国宝に指定されている建造物も数々あります。
そのうちの1つが、東山慈照寺の、観音殿「銀閣」です。

写真等でよく見る、あの渋い建築物が銀閣です。

「東山慈照寺」は俗称、銀閣寺という名前で知られています。
ですので言い変えれば銀閣寺の観音殿「銀閣」という事になるのですが、一般的には「銀閣」が「銀閣寺」として通っています。

この銀閣寺を建てたのは、室町時代の第8代将軍、足利義政です。
義政が静かに暮らすことを思い建てた「東山殿」が、後に「東山慈照寺」となったのです。



金色に輝く「金閣寺」とは全く真逆の「銀閣寺」。
わび、さびを追求した銀閣寺の美しさは心を打つものがあります。

金閣寺は金箔で覆われていますが、一方銀閣寺がかつては銀箔で覆われていたという事実はありません。
北山文化の中心をなした「金閣寺」と東山文化の中心をなした「銀閣寺」、その双方を対比させてそう呼ぶようになったという説があります。

銀閣寺は黒い漆で塗られていますので、かなり地味という感じがしますが、もともとはもう少し華やかでした。
色々な研究で明らかにされていますが、漆を塗った上にキラキラと輝くミョウバンを混ぜた白い土を塗っていたようです。
そのミョウバンにより、月あかりの中では白く輝いて見えたことと思います。

実は銀閣寺は月見を楽しむために造られたとされていて、月がのぼる東に向いて建てられています。
東の月待山から月が昇り始める夕方から真夜中まで、月の見える場所に移動しながら月見の宴を楽しみました。

銀閣寺は1階は心空殿と言われる書院造りの居室になっており、2階は仏間になっています。
その周りは池泉回遊式庭園となっています。
庭園の中心となっているのは「錦鏡池(きんきょうち)」という池です。
義政が最も愛した西芳寺(苔寺)の庭を模して作られたとされています。
華やかさはないですが、わび、さびを感じられる、心がしんと鎮まるような世界が広がっています。

銀閣寺の東求堂(とうぐうどう)も、国宝に指定されています。
この東求堂は現存する最古の書院造りとされていて、後の日本建築にも大きな影響を与えているものです。


※写真提供:京都フリー写真素材

東求堂の内部の部屋の1つに、日本最古の茶室であり、最古の四畳半(それまでは4畳半という部屋はありませんでした)とも言われる北向書院があります。

義政はその四畳半をとても気に入り、お気に入りの調度品を飾り、一日の大半をその部屋で過ごしたと言われています。
春や秋には特別に拝観出来ることもあるので、その時をねらって見に行ってもいいでしょう。

所在地
〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2
お問い合わせ 慈照寺(銀閣寺)寺務所:075-771-5725

参拝時間
夏季 (3月1日~11月30日)午前8:30~午後5:00
冬季 (12月1日~2月末日)午前9:00~午後4:30

年中無休

参拝料金:大人(高校生以上)500円 小・中学生300円