平野神社は、祭神を今木神(いまきのかみ)、久度神(くどのかみ)、古開神(ふるあきのかみ)とし、平城京に祀られていたものを平安遷都の時にこの地の遷したといわれています。
源氏、平氏をはじめ諸氏の氏神としても崇められました。
重要文化財に指定されている本殿は、寛永年間(1624~44)の建築で、比翼春日造(ひよくかずがづくり)あるいは平野造とも呼ばれています。
また織物の町西陣が栄えるとともに、祇園と並ぶ市中の観桜名所として親しまれてきました。
今もの境内には約400本の桜樹が植えられ、50種ほどの風雅な名を持つ桜があります。
春に先駆けて咲く枝垂れ桜の魁、優しい風情の手弱女(たおやめ)、遅咲きで名木の平野妹背(ひらのいもせ)。
枝に八重咲きの白い花が連なり、虎のしま模様のような虎尾。
ほんのりとした上品な白色の花姿をした白雲、緑色の花が爽やかな御衣黄(ぎょいこう)、一重の上品な寝覚、仁和寺ゆかりの大内山など、雅やかな名に高貴な花の色と姿が調和している。
3月初旬から4月末まで楽しめる「花の宮」なのです。
住所:〒603-8322 京都市北区平野宮本町1番地
電話:075-461-4450
mail:info@hiranojinja.com
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