世界的に有名な名所旧跡と、都会的なビル群に目を奪われがちですが、京都の魅力はそれだけではありません。
ビルの合間に残る古い町なみには、京都の人びとが大切にしている伝統や文化が、今も息づいています。
先斗町は、京都を代表する花街のひとつ。
寛文十年(1670)、鴨川の大改修の新堤とともに生まれ、正徳二年(1712)、一帯にお茶屋が登場し、文化十年(1813)に公認されました。
昔ながらの格子があるお茶屋が軒を並べ、夕方になると、舞妓さんや芸妓さんの艶やかな姿を見ることができます。
「鴨川をのぞむ先端の町」なので、ポルトガル語で「先」を意味する「ポント」をあてて、この名前がついたという説があります。
先斗町歌舞練場は昭和二年(1927)の完成で、設計は大林組の木村徳三郎。
地上4階、地下1階からなり、屋根には中国の蘭陵王の舞楽面をかたどった鬼瓦が据えられています。
毎年春に「鴨川をどり」を開催されます。
花街とは、舞妓や芸妓がいる歓楽街のことです。
舞妓たちは「お茶屋」とよばれる宴席場に出向き、客に踊りなどを披露して楽しませます。
先斗町通四条上る柏屋町
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