951年(天暦5年)、醍醐天皇の第二皇子とも言われる、空也上人により開かれた寺。当時、京都に流行した疫病がなくなるようにと、上人は自らじゅう十一面観音像を彫り、仏前に供えた茶を病人に与えて病気を鎮めたと言われています。
現在の本堂は1969年(昭和44年)に解体修理されたもので、その時には、創建当時の物と思われる梵字などが書かれた瓦や、『今昔物語集』などにもしるされている多数の泥塔などが出土しました。
貴重な文化財も多く、平安・鎌倉期の美術品の宝庫ともいわれています。
重要文化財に指定されている空也上人立像は鎌倉時代初期の彫刻家運慶の四男、康勝の作です。左手に鹿の角の杖を突き、念仏を唱える口からは、6体の阿弥陀仏が姿をあらわしています。
六波羅蜜寺
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六波羅蜜寺は、源平両氏の興亡、北条・足利と続く時代に、戦争による火災によって、本堂以外は焼けてしまいました。
画像提供:京都フリー写真素材
六波羅蜜寺 京都市東山区五条通大和大路上ル東 電話 (075)561-6980 (代)
交通機関
・京都市バス:京都駅 206 系統、清水道下車、徒歩7分
・京阪電車:清水五条駅下車、徒歩7分
・阪急電車:河原町駅下車、徒歩15分
※ 駐車場はご用意しておりませんので、もよりの交通機関を御利用下さい