南北1.3km、東西700mの広い緑地が京都御苑です。1869年(明治2年)に天皇が東京に向かうまでは、宮家や多くの公家屋敷がありましたが、現在は京都御所や大宮御所、9つの門などが残り、芝生や樹木の広がる公園として親しまれています。

京都御所は、光厳天皇が1331年(元弘元年)に、ここを皇居と定めたのが始まりです。その後も織田信長や豊臣秀吉、徳川家康によって修理や造営が行われてきました。

しかし、その後焼失していまい、現在の建物は1855年(安政2年)に再建されたものです。

紫宸殿は即位の大礼などの大きな行事が行われたところ。
清涼殿は、天皇の日常の住まいでした。

その他、京都御所には小御所や御学問所がたちならび、平安朝の面影を残しています。

御苑の四方には9つの門はあります。なかでも有名なのが「蛤御門」です。1788年(天明8年)におこった天明の大火の際に開門をした姿が、焼けて口をあける「ハマグリ」にたとえられて「蛤御門」と呼ばれるようになりました。

この場所では1864年(元治元年)、長州藩と薩摩藩、会津藩などの幕府軍が戦った「蛤御門の変」がおこっています。
現在でも門には、そのときの弾痕が残されています。
京都御所を参観するには、春と秋の特別公開期間以外の許可が必要です。


※幕末の歴史の舞台として有名な蛤御門。

写真提供:京都フリー写真素材

京都御苑 <<<公式サイトはこちらです。

〒602-0881
京都府京都市上京区京都御苑3
一般財団法人国民公園協会 京都御苑
電話番号 075-211-6364
FAX 075-211-6365
受付時間 8:30-16:30
メール info-kyoto@fng.or.jp