シンプルで奥深い石庭が、見る者を無我の境地へと導く。
室町幕府の管領・細川勝元が創建した臨済宗妙心寺派の寺。
大小15個の石を配した「虎の子渡しの庭」「七五三の庭」とも呼ばれる石庭は、見る者の想像をかきたてる不思議な庭として世界的に知られています。
一度にすべての石を見ることは難しく、物事の不完全な状態を表しているという説まであります。
作者も年代も不明ですが、禅の庭らしい簡素で虚飾のない風情が心を惹きつけてきます。
一木一草も使わずに造らえた庭は、「ロック・ガーデン」と呼ばれ、日本の石庭の代名詞として世界的にも有名です。
観る人を無我の境地へと導くのです。
〒616-8001 京都市右京区龍安寺御陵下町13